XML 紹介

XML とは?

拡張可能なマークアップ言語(XML)について学びましょう。初期の Web データ交換標準から、現在の複雑なドキュメント構造や業界標準プロトコルの中核としての役割まで。

定義

XML (Extensible Markup Language) は、電子ドキュメントを構造化するためのマークアップ言語です。データの「表示」に焦点を当てる HTML とは異なり、データの「内容」と「持ち運び」に焦点を当てています。

XML の用途は?

Web API では JSON が主流ですが、XML は多くの重要な分野で依然として不可避な存在です。

設定ファイル

Java Spring、Android レイアウト、Maven (pom.xml) などの大規模なプロジェクトの標準形式。

業界標準プロトコル

SOAP、SAML、RSS/Atom プロトコルや、Microsoft Office ドキュメント (OpenXML) の基盤。

システム間通信

異種システム間で複雑なデータを交換するための、高い厳密性と検証能力(Schema)を持つ形式。

核心的な特徴

なぜ XML は依然として複雑なシステムに選ばれるのでしょうか?

拡張性

ユーザーが独自のタグを定義でき、あらゆる業界や分野のデータ要件に対応可能です。

自己記述性

構造が非常に明確で、タグがデータの意味を直接表すため、可読性が高く、長期保存に適しています。

厳格な構造

DTD や XSD (Schema) による強力な型チェックにより、データの整合性と正確性を保証します。

幅広いサポート

数十年の歴史を持つ成熟したツールチェーン(XPath、XSLT、DOM 等)により、高度な検索と変換が可能です。

XML 構文ルール

XML 構文は HTML よりも厳格であり、完全に整形された(Well-formed)ものでなければなりません。

1

ルート要素が必須

すべての XML ドキュメントは、他のすべての要素の親となる、唯一のルート要素を持つ必要があります。

2

タグを正確に閉じる

すべての開始タグには、対応する終了タグ(<note></note>)または自己終了タグが必要です。

3

属性値は引用符で囲む

XML では、属性値は常に引用符(シングルまたはダブル)で囲む必要があります。

4

厳格な入れ子構造

タグは開始順の逆順で閉じる必要があります。例:<b><i>テキスト</i></b> は正しいです。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<root>
  <item id="1">
    <name>Sample Item</name>
    <properties>
      <active>true</active>
      <value>42</value>
    </properties>
  </item>
</root>

多次元比較

XML を他の人気形式と比較し、その利点と限界を理解しましょう。

特性XMLJSONHTMLYAML
主な用途データの保存と持ち運び軽量なデータ交換データの表示 / UI 構造設定ファイル / 可読性
構文の厳格性非常に高い(要記述)高い低い(寛容)中(インデント依存)
コメントへの対応可能 (<!-- -->)不可可能 (<!-- -->)可能 (#)
データ検証能力強力 (Schema/XSD)標準的 (JSON Schema)なし標準なし

推奨事項

高品質で保守しやすい XML を作成するためのガイド。

宣言を必ず含める

ドキュメントの先頭に <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> を追加してください。

属性より要素を優先

複数行や複雑なデータには子要素を使い、単純なメタデータには属性を使います。

明確な命名規則を使用

タグ名は記述的にし、一貫したケース(kebab-case や camelCase 等)を使用してください。

Schema で検証を行う

公開データや本番データには、常に XSD または DTD を提供して形式を強制します。

よくある質問

XML は時代遅れですか?

決してそうではありません。Web API では JSON に取って代わられましたが、エンタープライズシステムや文書作成ソフト、厳密な検証が必要な分野では依然として不可欠な存在です。

XML と HTML の関係は?

これらは親戚関係です。両方とも SGML から派生しました。XML はデータを「記述」し、HTML はデータを「提示」します。

なぜ XML Schema を使うのですか?

Schema は定義済みのルールに従っているか自動的にチェックし、システム間連携時のエラー処理コストを大幅に削減します。